ジェノヴァの旅 7-2
4月8日金曜日
とうとう
出番の時がきた。
本番直前まで下準備に余念がない。
小さなビスを切ったり取り除いたり。
さっきまでそんな事をやっていたのに気づいたら
ピシャリ着替えて、大勢の目の肥えた
ヨーロッパの人たちの前に出て行こうとしているのだ。
いやでもテンションは上がってくる。
震えるぞ‼️ハート‼️
燃え尽きるほどヒート‼️
おおおおおお〜〜〜〜〜〜〜〜‼️
刻むぞ❗️‼️
血液のビーーーーートーーーーーーーーーーーーーー
ツ‼️‼️‼️
《JOJO第1部 ファントムブラッド ジョナサン ジョースター》
実弟であるユッキーがやはり、アリタカ君の
一番近くで、アシスタントを行い、
ゆみねぇが舞台裏で、段取りを指揮する。
そして、その間で
僕が2人の間をつなぐ。
両方の空気を読みつつ、
流れを止めないように、
繋ぐ。
ジェノバだけに
さしずめ中田にでもなった気分だ。
んっん〜〜♪実に!スガスガしい気分だッ!
歌でもひとつ歌いようなイイ気分だ〜〜フフフフハハハハ
100年前に不老不死を手に入れたが…………
これほどまでにッ!絶好調のハレバレとした気分はなかったなァ…
《JOJO第3部 スターダストクルセイダース ディオ》
プレッシャーからか、そんな心にも無い事が思い浮かんでは消えた。
全員で円陣を組み、
右手を重ね
最後の
気合を入れた
先ずは
日本が世界に誇る
装飾資材の一つ
水引を使用した
モダンジャパニーズなブーケ
ストンと下がったストレートな水引と、
ジャスミンのフィギュア《姿》の対比がとても美しい
ハッとさせられる、作品。
持ち手はなんと竹を非常に細くさき、
また組み直して出来た職人技にも目をみはる。
複雑に入り組んだメカニックは、見る者を飽きさせない
奥深い作品‼︎
ジャパニーズミズヒキブーケ
2作品目
ジャパンアリタカの
真骨頂!
ハイパーテクニックによる、
ハンドタイドブーケ
銀竹を50本使用したベースに
複雑かつ、
絶妙
立体的に
カラーコントラストと、花姿を見せていく。
奥行き感を持たせ見る者をうならせる。
ハイテクニック
3作品目
フォイフィング 《重ねたもの》
和紙を使用したベースに花がそうになって入っている。
重なることによって生まれる、面白さ、厚み、
マンザニータの木がオーバーラップする。
あの日の記憶が
オーバーラップするかのようだ。
4作品目
グレープ×ヤキモノ
葡萄の絵柄の陶器の壺から
、まるで葡萄の樹が生えてきたかのような、ベース
存在感の塊のような ベースに
それに負けない存在感の、
葡萄、バンダ、ネペンテス
が更に作品に生命を
与える。
生まれろ❗️生命‼️
《JOJO第5部 黄金の旋風 ジョルノ ジョバァーナ》
ノンストップだ‼︎
5作品目
ジャパニーズ和紙を使った作品
和紙の雫とも言えそうな作品
金の水引を結び切りし、
まるで巨大なブーケのようでもある。
くらえッ!
これがジャパニーズスピリッツだ‼️
6作品目
タイトル
《枯れ木に花を咲かせましょう》
マンザニータの木と、大きなコルクの皮を使用して
まるで枯れ木に花が咲いたような、
可愛さと、楽しさに溢れた作品。
7作品目
苦労した竹の屏風花絵
日本古来の屏風構造のベースは奥行きを出しやすい、メカニック
存在感ある、マンザニータに立体的に交差する花々
本当に絵のような
美しさだった
最後に
8作品目
250センチ×250センチの
大パネルを使用
その黒のキャンパスいっぱいに、
和紙のダリアを天の川のように、ちりばめた。
《ミルキーウェイ》
花は使わず、グリーンと、枝もののみ使用。
花は和紙のダリアだけの
サプライズな作品。
最後は右端の帯を、一気に下に下ろし完成。
観客席からは拍手が
沸き起こった‼︎
チームジャパン スタッフ一同でパシャリ。
あっという間の90分間が過ぎ、
全て納得のうちに完成した。
作品数の多さと、
大きさに本当に全て納得の完成に至るのか
と言う気持ちも沸いた時もあったが、
終わってみて、
完成すべくして
完成したと
実感していた。
貫井姉妹の、英語、イタリア語2ヶ国語同時通訳のおかげで、
イタリア人のお客さんも時々織り混ぜる
冗談に笑いも起きた。
そのお陰で、緊張もほぐれパフォーマンスも順調にいった。
その場にいた全員がそうだったろう。
大会は今からスタートした。
先陣切って、出番は終わったが、選手達の戦いはこれから始まる。
その応援歌にもふさわしい
パフォーマンスとなったに違いない。
チームジャパン‼️本当に本当にお疲れ様でした‼️‼️
君たちの活躍は
あの登りゆく太陽よりも輝いていた
to be continued…